「愛の法則」
めーこ様・作
君へと未来永劫を誓った日。
「ねえ、ちゃんちぇえ」
「ん?」
歩み寄る恋人を膝の上へと乗せた。
「ちぇんちぇえ、これかやも、ずーっと一緒にいてね」
「…なんだ、いきなり」
何を不安になっているのだろうか。いきなりの発言に、言葉が詰まる。
「ピノコ、ちぇんちぇえの事大好きよ?」
沢山の言葉の中で、ピノコが発する物は全て暖かい。
「優しいから、だーい好き」
それは音の法則となって、私の脳へと伝わる。
「世界れ一番好き」
柔らかい子守歌のように、染みこんでくる。
「…ちぇんちぇえは?」
私も、伝えたいと思う。
けど、いつもありのまま伝えられない。
どうすれば、もっと上手く伝えられるんだろう。
どうすれば、もっとお前に気を遣わせずに済む?
どうすれば、もっと素直に言える。
そんな不器用な私を攻めることなく、抱き締めてくれるピノコ。
お前だからこそ、伝えようと思う。
「私もだ。愛しているよ。ピノコ」
ピノコの頬に口付けて、抱き締める。
それは何の法則か知らないけれど、きっと伝わる。
ほら、また優しく微笑んでくれた。
だから、これからもずっと、変わることなくお前を愛し続けよう。
ずっとお前を抱き締めていよう。
未来永劫、変わらぬ君を、愛しているよ…
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