Review & Memo


新ルパン三世
105話 『怪奇鬼首島に女が消えた』
 




■あらすじ■

瀬戸内海に浮かぶ鬼首島。その名のとおり鬼の首の形をしたこの
島は、平家の落ち武者伝説でその名を知られている。
島に眠る平家の軍資金を探しに島にやってきたルパンと不二子は、
うっそうと茂った森へと足を踏み入れる。
そこは神隠しの森と呼ばれる場所だった。

ところが、どこからともなく現れた落ち武者の幽霊に不二子が
さらわれてしまう。
あとを追うルパンがたどり着いたのはとある入り江。
そこには何隻もの警備艇が。
しかもその中にいたのは不二子をさらった落ち武者たち。
どうやら入り江の先にある古城を警備しているらしい。
そこにルパンを追いかけてきたのが次元と五右ヱ門。ルパンは
次元から折りたたみ式水上スキーを受け取ると、単身古城へと
潜入することに。
一方、古城では平家の末裔、平元麿がさらった女性を剥製にして
喜んでいた。そのあまりにもお馬鹿すぎる姿を見て嘆く、家来の
玄白爺。玄白は元麿に平家の跡継ぎを生んで欲しいがために女性
をさらってくるのだが、元麿は剥製にした女性のお腹にコウノト
リの卵を入れれば世継ぎが生まれると勘違い。

そして、そのバカ殿の魔の手はいよいよ不二子の元にも・・・。
逃げようと暴れる不二子を押さえつけようと、元麿はクロロホル
ムと防腐剤を呼ぶ。
そこへ現れたのは部下に変装したルパン。元麿を眠らせ不二子を
救出するや、まんまと脱出。
ところが逃げ出す途中で不二子を見失ってしまった。
その頃不二子は古城にあった潜水艦の中に、平家の軍資金を発見
する。ざっと90億円は下らない。これを独り占めしようというの
だ。ところが潜水艦の燃料はゼロ。さらには目を覚ました元麿が
再び襲い掛かってくる始末。
そのピンチに現れたのはまたもやルパン。元麿を片付けると、ル
パンは脱出のアイディアを練る。
そしてルパンは、あらかじめ撮影しておいた警備艇の写真を感光
剤を塗った壁に投射し、巨大なパネルを作った。
これを原始マイクロ電池でパワーアップした水上スキーの上に立
てて、敵の目をごまかして脱出。
敵がこのルパンの脱走に気付いた時には既に遅し。背後で古城が
爆弾と共に消えていくのだった。


■見どころ■ ポイント1:日本が舞台   世界を駆け巡るルパンの、今回の舞台は日本。しかも瀬戸内   海!(←ローカル)。ロケをやってたら大喜びで飛んでいく   のに・・・(しないしない)   それにしても「瀬戸内海は鬼首島を舞台に、平家の落人伝説   にまつわる財宝探し」と言えばミステリアスだが実際は若殿   のキャラクタが強烈なため、コメディ色が濃い作品になって   いる。 ポイント2:バカ殿   平家の復興を企む一族の、若殿の世継ぎを生ませようとさら   われた不二子。さて、その若殿というのが側近の爺(玄白)   も呆れるほどのどうしようもないバカ。   思わず爺(玄白)の口から出たセリフが「バカ殿・・・   じゃなくて若殿」 ポイント3:「後ろ押してくれ」   水上スキーに乗ったルパンが次元に「後ろ押してくれ」。   「あいよ」と、押すどころか思いっきり蹴飛ばされてしまう。   それでも波に乗って水上スキーを乗りこなし、得意げなルパ   ン。と、やっぱりバランスを崩して・・・   「ルパンが消えたぞ!?」と慌てる次元。   この一連のシーンが可笑しくて大好き。
■データ■ <放送日>  1979年10月15日放送 <スタッフ>  脚本/宮田雪  絵コンテ/御厨恭輔  演出/御厨恭輔  作画監督/北原健雄、児玉兼嗣 <キャスト>  山下哲介、大泉滉、千葉順次、笹岡繁蔵
■プチ用語■ 「What's happend?」  原作「新ルパン三世」13話。この回に相当するエピソード。 鬼首島  鬼首島のネーミングは、横溝正史の推理小説「悪魔の手毬唄」と  「夜歩く」の舞台になった鬼首村から。


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