Review & Memo


新ルパン三世
111話 『インベーダー金庫は開いたか』
 




■あらすじ■

ニューヨークはハーレム。町を歩いていたルパンと次元は銭形に
出くわす。
逃げる二人を助けたのは次元の古い知り合い、キャサリン・モロ
夫人だった。
キャサリンは昔、ブロードウェイのダンサーだった時代に次元と
知り合ったが、後に大金持ちと結婚し、夫の死んだ現在はモロダ
イヤモンド加工社の社長になっていた。
そのキャサリンが、ルパンと次元に2千400万ドル以上の価値
があるというダイヤを盗んでみないかと持ちかける。
ダイヤはキャサリンの屋敷にあるらしい。
しかもルパンたちをコソ泥呼ばわりし、屋敷の見取り図まで手渡
すキャサリン。
最初は気の進まなかった次元も、そこまで馬鹿にされて黙ってい
るはずがない。さっそく次元はルパン、五右ヱ門と共に屋敷に侵
入を試みる。

ところが、思った以上に完璧な警備に手も足も出ず。なんとか
不二子のアイディアで気球を使い空から侵入することに成功する
が、これもキャサリンには承知の上。
屋敷の中で、次元らはダイヤモンド探知機でダイヤを探す。
一方不二子は病弱なキャサリンの看護婦として寝室に潜入。
しかし、そこで不二子は、キャサリンが明日までの命だというこ
とを知る。

様々なトラップを抜け、次元らがたどり着いたのは巨大なインベ
ーダー金庫。
どうやらここにダイヤがあるらしい。が、金庫の扉を開けるには
備え付けられたインベーダーゲームをクリアしなければならない。
失敗すれば壁からインベーダー型の鉄棒が突き出し、容赦なく
ルパンらを押しつぶすという仕組みだ。
いよいよ絶体絶命・・・というところで、ルパンが機転を働かせ、
ダイヤモンド探知機の中の磁石でゲームのモニタを壊して金庫を
破ることに成功する。
ダイヤを手に入れた次元らの前に、ベッドに横たわったキャサリ
ンが現れる。

キャサリンは、昔愛した次元の姿を最後に一目見たくてこのよ
うな挑戦を仕掛けたのだ。
次元は彼女に、必死に生きようとしたブロードウェイ時代のこと
を思い出せと言い残して去るのだった。


■見どころ■ ポイント1:ルパンと次元のコンビネーション   「次元よォ、たまには手なんか上げてみっか」「おもしれェ」   手を上げた瞬間、頭上の洗濯物を撃って銭形をまくルパンと   次元。こういう特にセリフや合図があるわけでもないのに、   申し合わせたかのような息のあったプレーを見せつけられると   嬉しくなってしまう。 ポイント2:   キャサリンの屋敷で罠にはまったルパンたち。カチンコチンの   冷凍づけにされて、このままじゃ凍死。   「冷凍マグロ並みの扱い」とは五右ヱ門談。   「ごえもぉぉん、お前んとこ釜湯での家系だろォ、    何とかしろぉ」   「うぬ・・・瞬間冷凍室で朽ち果てたとあってはご先祖様に    申し訳がたたん」   どういう理屈だ、五右ヱ門(笑) ポイント3:『番号はじめ!』   警官に紛れ込んだルパンたち。とっつぁんの点呼シーンが   面白い。ただの点呼ではなく、靴の裏に番号が書いてあり、   それを見せなければいけないということに気付いたルパン   が慌てて隣の次元を肘でつつくのだが、ここで一瞬、アニメ   なのに漫画チックな次元の頭からポッポと“怒りマーク”が   出ているのだ。   こういうのはちょっと珍しい気がする。   また、その後の次元と五右ヱ門の驚きようといい、強引に   点呼を誤魔化そうとするあたりといいかなりお茶目で愛しい。 ※この回でも若かりし頃の次元が登場。  「キャサリン、もうお前ェとは会えないぜ。俺の行く先は地獄  だしな」は名セリフ。下手に励ますわけでもなく、一緒に哀し  むわけでもなく、ぶっきらぼうに突き放す次元なりの優しさ、  心情を察すると切ない。  地獄でいいから一緒について行きたいと思った腐女子がここに  一人。ちなみにこの回のナース姿の不二子は可愛くて必見。
■データ■ <放送日>  1979年11月26日放送 <スタッフ>  脚本/高梨航  絵コンテ/佐々木正広  演出/三家本泰美  作画監督/北原健雄、児玉兼嗣 <キャスト>  谷育子、菅谷勇、竹村拓、高橋昇
■プチ用語■ 若き日の次元  回想シーンで若き日の次元が登場。衣装の感じでは84話の  回想と同期のようだ。 「考えてますよ〜」  インベーダー金庫の前でのルパンのセリフ。  元ネタは当時のサクラカラーのCMから。


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