Review & Memo


新ルパン三世
113話 『作戦名は忠臣蔵』
 




■あらすじ■

歌舞伎鑑賞に来たルパンたち。忠臣蔵の舞台に五右ヱ門は一人感動
して涙を流している。一方のルパンは忠臣蔵など全く興味なし。
あまりの退屈さに途中で退出したところ、ロビーで吉良上野介と
いう老人と出会った。ウマがあった二人はいつの間にか意気投合。
そしてルパンは、吉良にとある依頼を受けることになる。
今は警察署となっている本所松坂町吉良邸跡から上野介の財宝を
掘り出して欲しいという。契約金は国宝級の勾玉だ。
しかし他のメンバーは吉良が幽霊だと気付き、気が気でない。

一方そのころ、警視庁の廊下ではいつまで経ってもルパンを逮捕
できないことを責められた浅野警視総監が、大臣相手に一騒動起
こしていた。
総監のクビが決まったと知った銭形は奮起。
総監の仇討ちを、と全国の警官を召集していた。
作戦名は「忠臣蔵」だ。

しかし集結した警官も曲者揃い。
拳銃をぶっ放ちたいだけの本所署の堀部安部衛はいきなりルパン
を襲撃に行ってしまう。
怒る銭形をなだめたのは、計算高い大阪花月署の早野寛平。
早野の計算通り、ルパンは堀部を難なく片付けると堀部に変装し
て本所署に潜入してきた。
その様子を固唾を飲んで見守る銭形と平野は、今まさに舞台は
忠臣蔵というノリで討ち入りを開始する。

ところがルパンには吉良という強い味方がいた。
吉良と清水一角の幽霊の前には銭形らもたじたじ。
吉良のお陰で銭形らから逃げたルパンはようやくお宝を手に入れ
る。しかしいざ箱を開けて出てきたものは・・・なんと入れ歯。
これがないと不便と、入れ歯をはめて吉良はニッコリ。入れ歯を
手に入れるや成仏して消えてしまうのだった。


■見どころ■ ポイント1:五右ヱ門と歌舞伎   この回が放送されたのはちょうど年末だったということで、   モチーフは「忠臣蔵」。   歌舞伎を見て感動する五右ヱ門・・・ルパンは退屈して退場。   せんべいをバリボリ食べながら「どこが面白いんだ」と不満げ   な様子。   「燃えよ残鉄剣」の冒頭でも、歌舞伎に興じる五右ヱ門を尻目   にゲーセンで遊ぶルパンというシーンが登場。 ポイント2:ルパンと幽霊   今回ピックアップしたシーン(絵参照↑)はキラ(幽霊)とな   ごんじゃってるルパン。ここでもやっぱりルパンは神や心霊現   象は信じないタイプとして描かれている。   それに比べて対照的なのが次元、五右ヱ門、不二子の怯え様。   食卓に突然、契約金を渡しに現れたキラにギョッとする3人と   きたら!次元、不二子の顎の外れっぷりが妙に可笑しい。 ポイント3:時代と流行   「フィーバー」だの「ヤングな」だの、今でこそ恥ずかしくな   るような死語連発なツッパリ刑事。   そもそもツッパリそのものが死語では?しかし当時はこれが   “ナウ”だった。   なんてったってこの翌年には「なめ猫」が一世を風靡するよう   な年代。 ポイント4:歌舞伎と・・・カリブ!?   日本を舞台に、しかも歌舞伎というコテコテな和文化をベー   スにしていたのにラストでいきなり「カリブで泳がない?」と   いう可笑しな展開に。   ルパンの華麗なる飛び込みシーンも、カッコつけてるのだろう   が、見ているこっちはBGMと相まってラストのルパンのセリ   フが可笑しくてたまらない。
■データ■ <放送日>  1979年12月10日放送 <スタッフ>  脚本/大久保昌一良  絵コンテ/石原泰三  演出/三家本泰美  作画監督/北原健雄、朝倉隆 <キャスト>  北川国彦、矢田耕司、槐柳二、安原義人、八代駿
■プチ用語■ 幽霊  107話でルパンは指輪の呪いをなかなか信じなかったが、今回  は最後まで吉良上野介が幽霊であることを信じない。


SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO