Review & Memo


新ルパン三世
120話 『フランケンシュタイン ルパンを襲う』
 




■あらすじ■

地中海で一ヶ月近く海賊キッドの黄金の秘宝を探しているルパン
たち。
ところがある日、突如現れたヘリから黒いウェットスーツ姿の
一団が下り立ち、あっさり宝を横取りされてしまった。
一団のマークである赤い狼のマークから、それが“赤い幽霊団”
の仕業であることを突き止めたルパンたち。
“赤い幽霊団”は女霊媒師ミラーカが降霊術で霊魂を呼び寄せ、
秘宝や埋蔵金のありかを知るらしい。
そして彼らは今、日本の龍神湖の山荘にいるという。
さっそく五右ヱ門が探りに出かける。しかし五右ヱ門はあっさり
捕らえられてしまった。

ミラーカは祖先の霊魂を呼び寄せるという霊魂銃を使い、五右ヱ
門の祖先を呼び出す。
ミラーカの目的は、初代石川五右ヱ門がキリシタン船にまぎれ
こんでローマに渡ったときに盗んだという、ローゼンクロイツの
黄金の壺だった。
ミラーカは初代五右ヱ門の霊魂を呼び出すと、五右ヱ門の体に
乗りうつらせることに成功。
そして、ローゼンクロイツの黄金の壺のありかへと案内させるの
だった。

五右ヱ門の体に乗りうつった初代五右ヱ門は、ミラーカとともに
東大寺大仏殿へと向かう。
黄金の壺は大仏の中指の中に隠されていた。
黄金の壺を手に入れて喜ぶミラーカ。
だが、そこにルパンが現れた。ミラーカは五右ヱ門に闘わせると
その場から逃走。そして、とある古城へと急いだ。

古城で待っていたのは“赤い幽霊団”の首領フランケンシュタイ
ン15世と、眠っているモンスターだった。
ミラーカから壺を受け取ったフランケンシュタインは壺を受け取
ると、蘇生装置にセットする。
モンスターが400年の時を経て蘇った。
一足遅く追いついたルパンたちの目の前に、蘇ったモンスターが
立ちはだかる。
あまりの怪力に成す術もなく放り投げられるルパン。
その時、次元がモンスターの唯一の弱点、賢者の石を斬鉄剣は
斬ることができるという言葉を思い出した。
ルパンはミラーカから霊魂銃を奪うと、五右ヱ門から初代五右ヱ
門の霊魂を追い払う。
間一髪のところで正気に戻った五右ヱ門の投げた斬鉄剣がモンス
ターを貫いた。
苦しみもがくモンスターは暴動。ミラーカ、そしてフランケン
シュタインまでも襲いかかる。
抵抗しようとマシンガンを乱射するフランケンシュタイン。
だが、そこは火薬庫。
城は大爆発とともに崩れ落ちてゆくのだった。


■見どころ■ ポイント1:ガンバレとっつぁん   とっつぁんの登場シーンは約30秒(苦笑)   それでも一応律儀に登場させている辺りの努力が涙ぐましい。   この辺りの回は、とっつぁんと不二子の登場率がやたらと低い   のが特徴。
■データ■ <放送日>  1980年1月28日放送 <スタッフ>  脚本/宮田雪  絵コンテ/南敦  演出/御厨恭輔  作画監督/北原健雄、児玉兼嗣 <キャスト>  小谷野美智子、加藤修、宮田勝、笹岡繁蔵、長堀芳夫
■プチ用語■ 赤い幽霊団  ナチスも操っていたらしく、この回にもイメージシーンでヒト  ラーが登場する。ネーミングは恐らく『サイボーグ009』の  黒い幽霊団(ブラックゴースト)から。  脚本とアフレコ台本の段階では「赤い幽霊団」と書いて「レッ  ドゴースト」と読むよう指示されている。 サブタイトル  99話「荒野に散ったコンバット・マグナム」と並んで新ルで  サブタイトルが長いエピソード。


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